『あなたのことはそれほど』原作本の作者・いくえみ綾さんとはどんな人なんでしょう?興味があったので調べてみました!
いくえみ綾さんの人物像
漫画家人生38年目となる『あなたのことはそれほど』原作者、いくえみ綾さん。
デビューはなんと14歳の中学3年生!
気が付いたら漫画を描いていた、というくらいなので、14歳でも早すぎるというわけでもなかったのかもしれません。
現在は不定期を合わせて連載本数が6本も。す、すごすぎる…。頭の中どうなっているんでしょうか。
不思議な名前はもちろんペンネーム。小学6年生の時に考えたというこのペンネームの由来は、くらもちふさこさんの漫画からとったとのこと。
『小さな炎』に出てくる「綾瀬郁」から「いく」と漢字の「綾」、『白いアイドル』の笑ちゃんから「えみ」、『糸のきらめき』の良から「りょう」という読み方。それで、
いくえみ綾(りょう)
くらもちふさこさんの大ファンだったことがうかがえますね!
ちなみに猫が大好きだそうで、猫漫画も描いています。めっちゃ癒されます。愛しか伝わってきません(笑)
不倫漫画のドロドロに疲れたら、ぜひオススメです♪
[ad#co-5]
いくえみ綾さんの世界観
自分の周りにもいそうな、平凡で、決して長所ばかりじゃない人間を描くのがうまいな、と思います。
日常的な風景を切り取るのが上手なんですね。心理描写が巧妙で、何気ない小さなひとコマの、セリフもないしぐさが実は意味深だったり。この繊細さはなかなか誰にも真似できないところだと思います。
何のとりえもないアタシなのに突然イケメン御曹司に見初められて!みたいなドラマチックなことは起こらない。
たいしてイケメンでもイイ人でもない相手を、どうしてこの主人公はそんなにも想っているんだろう? と共感できないまま読み進めることも、ままあります。実は結構あります。
それなのに、主人公の目線で一緒に世界を見ていると、だんだんとその魅力に気づいて取りつかれてゆくんです。不思議な感覚。
もちろん最後までわからないこともありますけどね、そういう時は、友達の恋愛相談を受けているような感じに近いです。とにかく、私たちの現実世界のとても近くにある。
ほんのちょっとの勇気と行動力で、こんな風になるんだろうかと想像できる物語なんです。
いくえみ男子の魅力とは
『潔く柔く』が映画化される前後から「いくえみ男子」という言葉が聞かれるようになりました。なんでもかんでも○○男子とか言って…という突っ込みはさておき。
いくえみ男子の特徴といえば、何はともあれ脱力系。とにかく緩いんです。カッコつけてない。あえてのボサ髪、ファッションも緩め。
ちょっと猫背気味で、色白で、やせ形で、塩顔。もちろん女性にガツガツもしていません。現実にいそうでいない、この絶妙なライン。
奥田民生さんに似ていると言われるのは、いくえみさん自身が奥田さんのファンだからでしょうか。
『あなたのことはそれほど』の光軌はまさに、いくえみ男子の代表。ちょっと軽め寄り。
美都を大好きなわけでもないけど好みの顔だし何しろ据え膳だし、で、ゆるーっと関係を持ってしまう感じ。何気に冷たくて、何気に優しい。
そんないくえみ男子が時折見せるアツいセリフやしぐさに、女性ファンは悶えるわけですね、うまいなぁ。
スタイルBOOKまであるんですからすごいですよね。何なんだ、いくえみ男子。それでいいのか、女子たちよ。
いくえみ綾さんの緩さの魅力
インタビューなどを読んでいると感じるのは、いくえみさん自身の緩い雰囲気です。それがそのまま、漫画の世界観や人物像に反映されているのでしょう。
緩くて、自然体な感じ。だからこそ、日常に紛れ込んでしまいそうな中にふいに表れる痛みや切なさが活きてきて、こんなにも読者を魅了するのだろうなと思います。
これからも、不思議と惹かれてやまない素敵な作品をたくさん生み出してほしいですね。
連載が多すぎるので減らそうかな、なんて以前おっしゃっておりましたけれども……そこはそっと知らないフリをして、ぐぐぐっと期待をこめて言わせていただきます、待っておりますよーセンセイ!!
不定期連載を待つのは、恋煩いのようなのでありました。
[ad#co-5]
最近のコメント