毎週金曜22時から放送されているドラマ、リバース。誰が犯人なのか全く分からない展開が、たくさんの視聴者を惹きつけていますね。考えれば考えるほど謎が深まっていきます。
そんなドラマで大人気のリバースですが、原作の方の評判はどうなのでしょうか?詳しくお伝えしたいと思いますので、最後までお楽しみください♪
リバース(原作)について

リバースは言わずと知れたイヤミスの女王、湊かなえさんが書いた作品で2015年に単行本として出版されました。
湊さんは[告白]で特に大ブレイクを果たしましたが、それ以外にも多くの魅力的な作品を世に送り出しています。わたしも大好きな作家さんです。
ミステリーと一緒に人の心理の深い部分も上手く描いてくれるところが素敵ですね。ドラマで言えば、「高校入試」「夜行観覧車」「Nのために」などが有名です。どれも非常に話題になりましたよね。
さすがイヤミスの女王と言われるだけの、作品ばかりです!
リバース(原作)を読んだ人の感想

原作を読んだ人はどのような感想を持ったのでしょうか。感想を集めてみました。
「最後の最後に上から下に落ちるアトラクションに乗った気分になった。」
「終わり方がきっちり嫌ミス。」
「まさかそんな結末になるとは思っていなかった。」
など、やはり最後の一行として話題になった部分についての感想が多かったです。確かに大どんでん返しですよね。
また、一方で
「友達について考えさせられる。」
「登場人物の性格がそれぞれで誰しも自分と重ねて読める。」
という意見もありました。さすが湊かなえさんですね。高く評価している声が非常に多かったです。
リバース(原作)の魅力
上記のような感想にあるように、確かに話の展開も最後に待ち受けていた結末も、そして人物の描き方もどれも素晴らしく作品の大きな魅力となっています。
ただその中でも、わたしは深瀬という人物がこの作品の中で非常に魅力をはなっていると思います。
深瀬のまっすぐで不器用な部分、優しい部分、自信はないけれどそんな自分から必死に変わろうとしている部分、本当に一生懸命で全てが愛しい存在だと思います。
そしてこの作品の中で一番大きく成長していったのは深瀬だと思います。
深瀬の魅力
最初のころの深瀬は広沢の死からずっと逃げており、それと同時にあの時何も行動しなかった自分を責めていました。
広沢がお酒を飲むのを止めなかった自分、周りを止めなかった自分、村井を迎えに行くのを止めなかった自分、広沢を探しにいかずに1人で別荘で待っていた自分。
そして自分に自信がなくて冴えなくて、ただコーヒーを入れることが好きな人物でした。
きっとそんな深瀬のまま、もし広沢の死の真相が、自分が入れたあのはちみつ入りのコーヒーにあったと知ったらきっとその絶望に耐えられずおかしくなってしまったかもしれません。
原作ではその後深瀬がどうなったのかは描かれていませんが、わたしはきっと美穂子にだけは隠さずに正直にその事実を打ち明けたと思います。
それは深瀬がこの作品の中で大きく成長を遂げたからです。深瀬は広沢という人物について調べていく中で、自分とも向き合っていきます。そして誰よりも大切に思っている美穂子とも。
その中でどんなに辛い現実からも逃げず、変わりたいという気持ちを強く持ち続けた深瀬。原作を読んでいてそんな深瀬を応援せずにはいられませんでした。
作品を読み進める中で広沢という人物についてどんどん明らかになり、広沢は本当に魅力的な人物だったんだなと思うと同時に、そんな広沢に必要とされていた深瀬も本当は広沢と同じくらい魅力を持っている人物だと感じました。
自分では自分の良さなんて分からないですからね。広沢はそんな深瀬の魅力に気づいていた1人だったのではないでしょうか。
ぜひこのリバースという作品を読んだ人、そしてこれから読む人に、そんな深瀬の魅力が少しでも伝われば良いなと思います。
リバースを、見逃してしまった人はこちらをご覧ください↓
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